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ライブWebinarでお受けした質問に対する回答をご紹介します。

小さなレスポンスで測定したほうがMTLを避けるために良いのは分かったのですが、特に気を付けなければいけないサンプルはありますか?

小さなレスポンスで測定したほうがMTLを避けるために良いのは分かったのですが、特に気を付けなければいけないサンプルはありますか? A. 結合速度定数が大きいようなものや低分子化合物やペプチドは特に気を付けてください。タンパク質等の高分子に比べて同じ結合レスポンスの高さでも、結合モル数としたら大きくなりますので、より小さなレスポンスで見る必要があります。また10の6乗、7乗というような速い結合速度定数を持つものも比較的多いです。


シングルサイクルカイネティクスは、再生条件が決まっている相互作用でも使う意味がありますか?

はい、例えばキャプチャー法を用いた固定化方法であれば、各アナライト濃度毎にリガンド分子を外す必要がなくなるので、サンプルの消費量を節約することができます。また今日のお話しの別のところにも少しだけ出てきましたが、解離速度が極めて遅い相互作用の場合はシングルサイクルカイネティクスは有効です。解離が遅い相互作用の解離速度定数を正確に算出するためには、解離時間内にどれだけレスポンスが落ちたかのデータを正確に取得する必要があるわけですが、シングルサイクルカイネティクスは、ほぼ高濃度側の解離のデータのみで解析するので、マルチサイクルカイネティクスと比べて時間の節約とともに、明確なレスポンス降下が確認できる高濃度帯の解離データのみで解析が可能になります。


エントロピー、エンタルピーが測れるということでしたが、ITCと比べた違いはありますか?

一般的にはBiacore™の方がサンプル量を少なくすることができます、手法論やサンプル特性にもよりますが測定できるKD値の範囲もBiacore™の方が一般的には広いことが多いです。一方でBiacore™では測定温度を広範囲に振って測定するのに対して、ITCは25℃などで測定温度固定で測定しますので、高温部で変性してしまうサンプルにはBiacore™では注意が必用です。


シングルサイクルカイネティクスのセンサーチップは使い捨てになってしまうのでしょうか。

再生ができれば使い捨てにはなりません。


Biacore™ 8K でニードル間で測定する場合、その間の違いはどのくらいありますか。

アミンカップリングを用いた固定化量としてチャンネル間の固定化量のCV値が2%未満であったというデータを開発時に取得しています。ただBiacore™の原理上KD値を測定するために各っチャンネル間のレスポンスの高さが少々異なっていることは大きな問題になりません。またチャンネル間で濃度を振ってKDを出す場合、あるいは濃度定量などをする場合も、補正・解析手法によりチャンネル間の小さな違いの問題を回避する機能があります。



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