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「Cytivaフルバリュー」をアップデートしていく、自由で「フラットな組織」をつくりたい

ペレ・ステファン|Stephane PERREY

General Manager, Cytiva - Japan, Australia, New-Zealand

記事作成日:2020/06/15

2020年4月、世界的な新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、日本でも緊急事態宣言が発令され外出自粛が続くなか、Cytivaから新たなブランドとしてスタートを切ったCytiva〈サイティバ〉。5月、すがすがしいある快晴の日。リモートワーク中の日本代表のペレ・ステファンに、自身のことそしてCytivaでの仕事観についてインタビューしました。

――まず「ライフサイエンス」との出会いについて教えてください。

中学生の頃、生物学に興味をもち、そのときから研究者になりたいと思っていました。初めて顕微鏡で植物の「葉」を観察したとき、葉脈や複数の細胞のあいだを水分が行き来している様子をみていたら、「へー!そうなっているんだ」ともう楽しくて。その時はライフサイエンスという言葉ではないですが、生物学(Biology)ですよね。その日から「自分は生物学」と決めてそれ以外はないな、と。これまでいろいろ違うことをやってきていますけど、原点はここですね。この日から変わっていないと思います。

――現在とこれまでのお仕事について教えてください。

(その原点から)いまの仕事にもつながっています。身体の動きを理解するとか、「生命を理解する」ことが一番興味あったかな。大学院で医学系の研究に進むのですが、お医者さんになりたいというわけではなかったですが、動物実験や細胞実験を行っていたので「医療」には興味がありました。どのように病気になるのか。身体が正常に機能するのか――その流れで、最初は医薬品の開発、そしてゲノム関係の研究、診断薬の仕事に携わりました。いまCytivaでは、リサーチとバイオプロセス、バイオ医薬品製造が中心ですね。すべてライフサイエンスです。

――なぜこの仕事を選んだのですか?

なぜライフサイエンスを選んだかというと、世界の人の健康とか病気をはやく治療するなど「社会へのインパクト」が大きいからです。それが一番のモチベーションですね。

たとえば、前の会社では子宮頸がん予防検査キットを販売していました。子宮頸がんにならないようにという、女性向けの啓蒙活動でもありました。HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因になる病気ですが、7割の人が感染している“ありふれたウイルス”といわれているように、ウイルスの感染自体は予防できないのですが、ただ、がんになるのはその一部です。それを防ぐために検査をするわけです。日本でも毎日10人が子宮頸がんで亡くなっていますが、早期検査をすることによって、(死亡する人を)7~8人に減らせたりする。そういうことがモチベーションになっていましたね。がんになる前に予防できる病気なのに、グローバルからみると日本はすごく遅れています。

――ライフサイエンスの仕事を通して、何を大切にされていますか?

医薬品開発やいろいろな基礎研究をサポートする仕事をしてきているわけですが、どうしたらそれが速く進むか。速く臨床試験に入れるか。これは重要なことなのですが、シンプルな答えはありません。お客さまの状況を理解して、ケースバイケースで考えなければいけない。決まった回答はないので、いかに社員の力を合わせて、お客さまのニーズを超えた(いい意味で予想を裏切る)提案ができるか。AかBか?という単純なものではないので、そういう提案をするためにはお客さまとブレインストーミングができるくらいまで「深い関係」をつくらないといけませんね。また、医薬品の仕事は10年単位という長期スパンなので、私たちは将来性も考えたうえで「Cytivaが役に立つ」とお客さまに認識してもらわなきゃいけない。

Cytiva(当時のCytiva)の日本代表に就任してから数年間ずっと、「Cytiva full value」というメッセージを掲げています。この“value”には私たちの製品だけではなくて、私たち社員のバリューも入っています。社員一人ひとりのノウハウ、考え方、情熱――それらがとても重要です。いかにお客さまの問題を「一緒に解決するか」ということですね。そのために、社内の問題も解決しなきゃいけない。できるだけ自由度を上げた環境をつくりたいと思っています。

――組織・チーム作りで、心掛けていることは?

私は、「フラットな組織」が重要だと考えているのです。たとえば、私はGM(ゼネラルマネージャー)としての役割がありますが、ただお客さまの前では、私が上か下かは関係ないです。社員みんなフラットで、それぞれ自分の立ち場から目の前にいるお客さまに貢献することが重要です。そういう文化をつくりたいと思っています。だいぶそうなってきていますが、まだまだ自由発想というところまではなっていないですね。上司の顔色をうかがうとか、上司に聞かないといけないとか、私はよくないと思っています。できるだけ自分で決めて、速くお客さまのために貢献する。

ただ一定の「枠」は必要ですね。とはいえ、ルール化するってだけではうまくいかないので、「自由」と「ルール」をうまく両立して理解しなきゃいけない。自由にすると、必ず失敗することも出てくる。でも失敗しないのも問題です。リスク取らないということですからね。そういう文化をつくりたい、まさに構築している最中です。

――今後、取り組みたいことや夢をお聞かせください

今回、コロナウイルスの影響で世の中の働き方が一気に変わってきました。このままずっとパンデミックが続くわけではないですが、でもいろんな気づきがあったと思うし、これまでとは違ういろんな人間関係がつくられたなと。社内だけじゃなくて、お客さまとの関係も変わってきて、たとえば、いままでお客さまとはスーツとネクタイだったけれども、(オンラインになって)最近はポロシャツになっていたり(笑)。そうするとちょっと違う人間関係になるのですよね。それはとてもいい変化で、それを今後も活かしたいなと思ってます。(一見、パンデミックは災難ともいえる事態でもあるのですが、アフターコロナ・ウィズコロナの時代で考えると)従来と現在の「ハイブリッド」は国が目指す働き方改革の大きい気づきになると思います。

――最後に、ミレニアル世代やZ世代へ向けたメッセージをお願いします

ミレニアル世代やZ世代はこれまでの世代と違うと注目されていますけれど、でも私は人間として根本的に同じだと思っています。たとえば、米国人と日本人が全然違うねってことを言われても、足が2本あって、人間としてはそんなに変わらないですよね。彼らからの刺激は我々にとって重要だと思いますし、その逆もあると思います。お互いにオープンに学び合って、年齢が上とか下とか関係なく「フラットな組織」で、それぞれがお客さまにいろんな貢献ができることがよいと思っています。

※趣味はボクシング。自宅でテニスボールを頭からぶらさげてトレーニング(実際の様子は以下の動画よりご覧いただけます)

自宅で実践中という、テレワークならぬ「ペレワーク」の必見動画はこちら

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