Biacore™ 従来測定法のハードル

Biacore™ は、品質の高い相互作用解析データが得られるスタンダードなシステムとして広く認知されるようになりました。それでも難しそうと思われている方も多いかと思います。

「アッセイ系の最適化が難しい」、「たくさん消耗品を使う」といった声が聞かれます。
新しく測定系を立ち上げる際、以下のような三大失敗問題を経験したことはありませんか(Figure 1)?

  • 固定化でリガンドが失活してしまう
    特にSensor Chip CM5にAmine Couplingで固定化する場合、酸性条件下で固定化することでリガンド分子が失活するケースがあります。
  • 再生でリガンドが失活してしまう
    Sensor Chip CM5やSensor Chip SAなどにリガンド分子をしっかりと結合させている場合、解離が遅いサンプルではリガンドとアナライトを外す再生条件が必要です。適切な条件が定まらないとリガンド分子が失活してしまいます。
  • ベースラインドリフトが十分に補正できない
    Sensor Chip NTAやHis Capture Kitを用いてHisタグタンパク質をキャプチャーする場合、測定中にリガンドが徐々に外れてベースラインドリフトが起こることで、適切な測定ができないケースがあります。

アッセイ系の最適化が難しい?

Figure 1:アッセイ系の最適化が難しい?

また、Sensor Chip CM5やSensor Chip SAなどにリガンド分子をしっかりと結合させている場合、アッセイ系の最適化を行っている間にリガンドが失活してフローセルを使い切ってしまうと、新しいセンサーチップに交換せざるを得ません。コスト面が気になることもあったかもしれません。


Biacoreはもっと身近になる

そんな、「アッセイ系の最適化が難しい」、「たくさん消耗品を使う」といったお悩みを解決できるのがBiacore cap-tag capture kitです(Figure 2)。

Biacore cap-tag capture kit

Figure 2:Biacore™ cap-tag capture kit

Biacore™ cap-tag capture kitはオールインワンパッケージになったキット製品で、リガンド調整~解析方法までサポートします(Figure 3)。

  • リガンドタンパク質に専用オリゴDNAタグ(cap-tag)を導入するところからパッケージ化
  • 試薬とインキュベートしてスピンカラム精製を2度行うだけの簡単な操作でタグを結合
  • センサーチップは、フローセル辺り150サイクル以上繰り返し利用が可能
  • Biacore Insight Softwareで使用できるリガンド量の検討、測定、解析の定型メソッド

リガンド調整~解析方法までオールインワンパッケージ

Figure 3:リガンド調整~解析方法までオールインワンパッケージ

無償ダウンロードできる定型メソッドを使用して、リガンドやアナライトの濃度帯だけ最適化すれば、kakdKDといった解析パラメータを得ることができます。チップは何度でも再利用できますので安心してお試しいただけます。

Biacore cap-tag capture kit を用いたBiacore運用

Biacore cap-tag capture kitは4つのコンポーネントから構成されます(Figure 4)。

Biacore cap-tag capture kit 構成品

Figure 4:Biacore cap-tag capture kit 構成品

  • ① Biacore™ cap-tag conjugation kit・・・Cap-tag 導入の反応 kit
  • ② Series S Sensor Chip CAP・・・センサーチップ
  • ③ Amersham™ MicroSpin G50 columns・・・精製カラム
  • ④ Biacore™ regeneration kit CAP・・・再生溶液

初回は、① ② ③のコンビネーション製品Biacore™ cap-tag capture kit series sと④ Biacore™ regeneration kit CAPをご購入下さい。その後、必要に応じて追加の単品購入ができます。

運用例 1:共通機器室・コアファシリティでの運用

共通機器室でBiacoreと Series S Sensor Chip CAPを管理されるのはいかがでしょうか?

共通機器室・コアファシリティでの運用

 

Cap-tag付きタンパク質の調製には実機を必要としませんので、個別ラボで事前に調整して、共通機器室で測定を行うことができます。

運用例 2:蛋白質は通常Hisタグ精製しているラボでの運用

リガンドタンパ質、アナライトタンパク質もHisタグ精製されている場合、以下のような課題があります。

  • Sensor Chip NTAやHis Capture Kit(Hisタグ用)が使えない
    アナライトもSensor Chip に結合してしまうため
  • Sensor Chip CM5(Amine Coupling)の課題
    固定化・再生条件の最適化が難しい(Figure1)

このようなケースでも、リガンド分子にCap-tagを結合させて、測定を行うことが可能です。

リガンド分子にCap-tagを結合

抗原・抗体、核酸の測定に関しては、既存の手法をお使いいただいただくことをお勧めします。また、本キットはSシリーズセンサーチップを用い、以下の機種に対応します。

Methodは説明書を参照して作成していただきます

今まで、特にタグ無しタンパク質をリガンドとした測定で新しいアッセイ系を立ち上げる場合、既存の方法にはハードルがありました。これからは、簡単・安価にアッセイ条件の最適化と測定ができるBiacore™ cap-tag capture kitを是非ご活用ください。

 

関連情報

Biacore™ Knowledge Center