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Location:Home > 実験手法別製品・技術情報 > BIA(生物物理学的相互作用解析) |
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進化するBiacore~蛋白質の機能評価/定量解析は新しいステージへ~Biacore T200 の解析ソフトウェアには、蛋白質の機能評価/定量解析において非常に有用な手法を取り入れています。
再生不要のカイネティクス解析「シングルサイクルカイネティクス解析」シングルサイクルカイネティクスは、異なる濃度のアナライトを連続して添加しカイネティクス解析を行う手法です。リガンド活性の低下など条件検討が困難であったアナライト除去(再生)操作が不要となり、短時間で結果を得ることができます。
迅速で信頼性の高い多サンプル解析Biacore T200 version2の解析ソフトウェアでは、短時間で多サンプルデータの一括解析が可能です。 検量線のいらない活性タンパク質濃度測定「Calibration-Free Concentration Analysis(CFCA)」Biacore での濃度測定は、ELISA やHPLC法に劣らない定量手法として医薬品開発のバリデーションなどで用いられています。Calibration-Free ConcentrationAnalysis(CFCA)解析は、標準物質のいらないまったく新しい濃度測定手法です。サンプル溶液中に存在する活性が保持された目的分子の濃度測定を、直接的に短時間で実施できます。 CFCAの原理Biacoreでのカイネティクス解析では、センサーチップに固定化するリガンド量に対してアナライトが過剰に存在する状態で測定を行います。この場合、アナライトの結合速度・解離速度に依存した結合レスポンス(RU)の変化が検出されます。
センサーグラムと計算式MTL条件で成り立つ下式へセンサーグラムの傾き(dR/dT)を代入し、濃度を算出します。また、センサー表面へのアナライト拡散速度は濃度の他に流速にも依存します。最終的には、異なる2条件の流速でCFCAを行い濃度を決定します。
CFCAによるActive-site concentrationの測定例3種のリガンドを固定化し、CFCAによるアナライト(IgE様分子)のActive-site concentration測定および比較を行いました。総タンパク質量に対するリガンド結合タンパク質量(Active-site concentration)の%を示した結果が、棒グラフです。
使用した3種のリガンド
※データ提供:Stefan Persson(Resistentia AB社) このようにActive-site concentrationを確認することで、各ターゲットに対して活性をもつ(結合する)濃度を正確に把握することができます。 |
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