イメージングサイトメーター IN Cell Analyzer
その1. 特徴とコンセプト
抗体医薬品などの創薬研究、幹細胞・再生医療研究に適したイメージングサイトメーター
細胞のさまざまな現象を高速にイメージングし、そこから得られる生化学的情報を迅速に定量できるシステム、それがイメージングサイトメーター IN Cell Analyzerです。
●IN Cell Analyzer 2200特徴
- マイクロタイタープレート(6~1,536ウェル)やスライドで接着細胞をはがさずそのまま高速画像定量が可能
- タンパク質の発現量だけでなく、複雑な細胞内局在情報も専用ソフトウェアにより簡便に定量化
- 再生医療研究や抗体医薬研究に適したホールウェルイメージングの実現により、発生頻度が低い細胞表現系の定量、コロニーアッセイが可能
- 細胞だけでなく、組織切片やゼブラフィッシュ、コロニーの画像化まで幅広く対応(×2~×100 対物レンズ)
- On-line cell counting機能で撮影細胞数を統一
→IN Cell Analyzer 2200の詳細・仕様はこちらです
●IN Cell Analyzer 6000特徴
- 共焦点画像撮影機能でnon-Washの実験系や厚みのあるサンプルに適用可能
- レーザー励起とsCMOSカメラによる高S/N比で、低蛍光輝度でのイメージング解析が可能
- 高速かつ自動の共焦点画像取得で定量解析の可能性を拡大
- 非共焦点、透過光画像撮影機能も搭載、分子局在からコロニー・組織切片全体の解析まで可能
- 多重染色時のチャネルごとの最適撮影モードを一度でセッティング完了
→IN Cell Analyzer 6000の詳細・仕様はこちらです
高速かつ鮮明な画像取得
光学系(特許)や高速ハードウェア、オートフォーカス機能を組み合せ、多様なサンプルに対応する鮮明かつ高速自動イメージングを実現します。

図 IN Cell Analyzer 画像取得例
【左】マウス腸組織(Invitrogen)。青:胚細胞(Alexa Fluor 350 WGA(コムギ胚芽凝集素)) 赤:アクチン(Alexa Fluor 568 phalloidin) 緑:核(SYTOX Green)
【中】ウシ肺動脈細胞。 青:核 赤:アクチン
【右】エトポシド投与による小核誘導試験の画像。 Hoechstによる核染色。
豊富な情報を活用したサブポピュレーション解析が可能 IN Cell Investigator
図 サブポピュレーション解析イメージ
フローサイトメーターと同様に細胞のサブポピュレーション解析が可能です。また、画像解析から得られる細胞形態情報(大きさ、周囲長、真円率など)や、細胞1個あたりに存在するスポット(例:レセプター、オルガネラ)の数、局在情報などをゲーティングのパラメーターとして用いることができます。
また、解析ソフトウェアIN Cell Investigatorには、各アプリケーションに対応する10種類の解析アルゴリズムが搭載されています。細胞画像をもとにした感覚的な操作は、初心者の方でも簡単に設定・解析を進めることができます(下図参照)。
IN Cell Investigator の詳細はこちら
例: 核認識のためのパラメーター設定 その1
認識の基準となる細胞を見つけ、クリックします。
例: 核認識のためのパラメーター設定 その2
クリックした細胞の値がパラメーターとして入力され設定は終了です。あとは、自動認識をスタートすればOK!
その2. フローサイトメーターや顕微鏡解析との比較/アプリケーション例 へ
その3. イメージングサイトメトリーにおける新機能の有用性 へ
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