バイオダイレクトメール vol.58 細胞夜話
<第20回:ゲノムなんてバラバラになっても平気です - Deinococcus radiodurans>
20世紀初頭にはX線を照射することで微生物を殺せることがわかっていたため、第二次世界大戦前から食品の滅菌に放射線を使うことが提案されてはいました。しかし、実際に本格的な開発がはじまったのは第二次世界大戦終了後のことです。開発は主にアメリカで進められたため、当然、対象となる食品には肉製品が多く含まれていました。

そんな流れの一環として、今から約50年前の1956年にオレゴン農業実験所で缶詰にした牛肉の滅菌にガンマ線が使えるかどうかの試験が行われました。滅菌されているはずの缶詰を22度または38度で保温しておいたところ、膨らんだ缶詰が見つかりました。
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