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細胞夜話最終回にあたって:細胞夜話執筆者エッセイ&アンケート(2008年3月号に掲載)

ご愛読ありがとうございました

2005年5月号に第1回を掲載してからほぼ3年間にわたって連載してきた細胞夜話は、今回をもって終了します。長い間ご愛読いただきまことにありがとうございました。

シリーズの最終回にあたりまして、この連載を続けながらこっそり狙っていたことなどを書き残しておきたいと思います。

サイエンスコミュニケーションの一形態としてのクロノロジー

クロノロジーという学問分野は、日本ではあまりなじみがないのではないでしょうか。クロノロジーは歴史学の一分野で、ある特定のテーマについていつ何があったのか整理してみるような学問です。多くのクロノロジーに登場する年表こそないものの、細胞夜話も分類してしまえばクロノロジーになるのではないかと思います。

サイエンスコミュニケーションとして科学研究のクロノロジーというものがあり得るのではないかと、私個人としては考えています。

近年、サイエンスコミュニケーションの必要性が声高に叫ばれていますが、特に行政が言うサイエンスコミュニケーションとは「科学に触れることが少ない一般市民に科学的事実を正確に伝える」ことだけを指しているように感じます。もちろん、それが重要なサイエンスコミュニケーションであることは否定しませんが、サイエンスコミュニケーションがたったそれだけのことだとすると寂しくありませんか?科学というのは、もっと豊かで楽しいものであってほしいのです。

それからもう一つサイエンスコミュニケーションについての議論で、この点も考慮しても良いのではないかと思うのが、誰に対するサイエンスコミュニケーションなのか、というところです。単純な二元論が好きなのは国民性なのか、サイエンスコミュニケーションの対象としては、「科学に触れることが少ない一般市民」と「専門家」という枠組みで語られることが少なくありません。しかし、その中間に位置する層として「科学にある程度興味があり専門家予備軍になるかもしれない方たち」を想定することはできないでしょうか?

月間のメールマガジンの記事という時間的制約や、あまりにも基礎的な知識ばかり並んでは上記の「専門家」の皆さまには退屈だと思いますので、生物学にまったく縁ない方々に生物学の面白さを伝えるというところは、サイエンスコミュニケーションを専門にされている方にお任せすることにして、プロフェッショナルな方たちに加えて「科学にある程度興味があり専門家予備軍になるかもしれない方たち」を対象としたサイエンスコミュニケーションとしてクロノロジーをやってみました。具体的には、余談のネタになるようなトリビアを提供しつつ、結果論ではなくそこにたどり着く紆余曲折をが楽しめるような読物に仕上げることを目指していました(私が初めてリン酸カルシウム法を習ったときは、どうしてそのような系になったかを誰も知らず、「伝統的にこうなっている」という説明でした。その背景を通り越して成果物だけ与えられても、科学する心は育たないのではないかと)。

こんな風に自分なりに考えてはいましたが、最終回を迎えた今となっては、結局のところ皆様に楽しんでいただけたのだろうか、というところばかりが気がかりです。下に簡単な選択式のアンケートを作りました。アンケートにご協力いただきました皆様に差し上げられるものなどはございませんが、アンケート終了ページに、この連載が始まった経緯や細胞夜話というシリーズ名の由来などの裏話をご用意しておりますので、もしお時間がありましたらご評価を頂戴できればと思っております。

(上記は細胞夜話を当時担当していた担当者個人的意見であり、Cytivaの見解ではありません)

細胞夜話に関するアンケート

アンケートは終了いたしました。たくさんのご回答まことにありがとうございました。

なお、細胞夜話についてのご感想、お叱りの言葉、細胞夜話に限らず今後読んでみたい内容など随時受け付けておりますので、何かございましたらお気軽にBioDirect-JP@cytiva.comにご連絡ください。


2008.04.16追記 アンケートで皆様からいただきましたコメントと細胞夜話の今後などにつきまして

皆様のコメント

細胞夜話アンケートには100名を超える皆様にご協力いただくことができました。ご協力いただきました皆様には改めてお礼申し上げます。

また、アンケートの自由記入欄には大変多くの方から細胞夜話についてのコメントをいただくことができました。いただきましたコメントのうち、現時点までにWeb・印刷物への掲載のお許しをいただいている皆様のお名前やコメントを掲載させていただきます。

T大学 多摩川すすむ 様

細胞生物学のbackgroundを知ることができて,トリビアを超えるものでした。HPの頭出ししやすいところに,バックナンバーとして残して欲しいと思います。

福井大学 S. Y. 様

毎回、非常に楽しみにしておりました。使用している細胞の由来など、読んではじめて知ることも多く、勉強になりました。

製薬企業 ハチロク乗り 様

どれも興味深いお話で、楽しく読ませていただいてます。この度、最終話とのことですが、いままで執筆は苦労されたと思いますし、大変興味深いお話をありがとうございました。細胞夜話は読み返したいと思いますし、子供にも読ませたいと思いますので、いつまでもCytivaのサイトに掲載していただければ幸いです。

東北大学大学院 R. I. 様

細胞夜話のために毎月のダイレクトメールを楽しみにしていました。続編の登場を心待ちにしております。

大学 O. A. 様

私自身細胞はあまり扱わないのですが、豆知識を得る、にとどまらず、研究者達がどう考えたか、という流れを知ることができてよかったと思います。特にこれから研究者を目指す学生にとっては、有意義な読み物であったと感じています。新連載を心待ちにしています!

国立循環器病センター 高木 敦子 様

いつも楽しく読ませていただき、ありがとうございました。もう、最終とのことで、寂しいです。すでにあるものとして、何気なくつかっている物や言葉の由来と、それにいたる先人の苦労を知りることができ、感謝申し上げます。このような企画をまたスタートしていただけたらと思います。今後とも何卒宜しくお願い致します。

国立研究機関(研究員) G. F. 様

知らなかった背景などとても楽しんでおりました。またこのような企画が連載されるのを楽しみにしています。

千葉大学 T. T. 様

とても面白かったです。最終回は残念ですが、何かの機会にまたこういうコラムが書かれることを楽しみにしています。

S大学 H. A. 様

Q3に関して(編注:最終回アンケートで細胞夜話をきっかけにバイオダイレクトメールをお知り合いにご紹介いただいたことがあるかをお聞きしていました)、メールそのものを人に紹介することは無かったが、紹介された話そのものは人と話す時に、話したことがある。

WDBエウレカ 今山 輝之 様

こんなに面白いコーナーがこれで終わりだなんてもったいない。せめてこれまでの分だけでも冊子にまとめて欲しい。

矢崎総業株式会社 井浦 貴史 様

元になる文献、教科書が記載されていてためになります。ターゲットを変えてのコラムを楽しみにしています。へぇと思うことが多いのでできるだけまめに読むようにします。また宜しくお願いします。

就実大学薬学部 工藤 季之 様

毎回楽しみにしていました。実験をしていても、いろいろなことが気になるほうなので、長年疑問に思っていたことのいくつかが解明しました。イラストも良かったです。全部印刷してとってありますが、本か小冊子になるといいですね。

民間企業 服部 正彦 様

情報収集が詳細で面白かったです。

浜松医科大学 解剖学第一講座 宮崎数史 様

面白かったです。またどこかで、サイエンスと市民を繋げるご活躍をされること を願っております。

埼玉医科大学 大島 晋 様

細胞夜話はいつも大変興味深く読ませていただきました。日頃疑問に思っているようなことを取り上げていただき,参考になる話題が多かったと思います。内容もかなり深く掘り下げて書かれていましが,あそこまで調べるには相当のエネルギーと時間を費やしたのではないかと想像します。自分がもし同じことをやろうとしてもここまでやれる自信はありません。恐らくもともと豊富な知識をお持ちの方だろうと思います。これで終わってしまうのは何かもったいない気がします。何か1冊の本にまとめて出版するぐらいのことは考えてもよいのではないでしょうか?何れにしろありがとうございました。

岡山大学 保田 立二 様

なかなか面白く楽しみにしていました。WEB上でよいのでまとめた編集をほどこして、テキストで一気に読めるようにしていただくとありがたいのですが。

T社 M. S. 様

楽しみにしていたので、終了となり残念です。次の企画に期待いたします。

N大学 T. K. 様

当方一応、「専門家」ですが、おもしろかったですよ。細胞の由来などそれほど深くは知らなかったし、なにより発見にまつわるドラマがあるのがおもしろかったです。

大学 F. M. 様

普段使い慣れた細胞について歴史的背景を知ることができ、知的好奇心が満たされました。

民間企業 T. A. 様

終わってしまって残念です。また何かこのような企画をやって頂ければと思います。

民間企業 K. W. 様

いつも楽しみにしていましたので終わってしまって残念です。ありがとうございました。

大学 ペットは細胞 様

いつも楽しんで読ませていただきました。マニアックと言ったら失礼にあたりますが、ピックアップされてる点が細かいところがおもしろかったです。今後も生物関係にまつわるお話、期待しております。

民間企業 M. T. 様

大変楽しく拝読しました。「成果物だけ与えられても、科学する心は育たない」との主担当(藤元さん?)のご意見には、反論の余地がありません。全く同感です。(私は薬理学の勉強の時も、作用機序を理解しないと、薬物の作用が覚えられないというタイプでした。)連載は終了してしまうとのことですが、このままバックナンバーへのリンクは出来るようにしておいて貰えないでしょうか?まだ、読んでいないタイトルもありますので、今後も機会を見つけて是非拝読したいと思います。

経産省独立行政法人S研究所 ぱぴ 様

とってもおもしろく、役に立った。是非とも続けて欲しい。

農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 岡本 晋 様

大変楽しく読ましていただきました。今後の企画も期待しております。

N研究所 M. M. 様

本当に面白かった。名前の由来を知るのが好きだったので、とても勉強になった。プリントアウトして友人にも教えた。取材が大変でしょうが、ぜひ続編も読みたい。

三重県農水商工部企業立地室 長谷川 圭司 様

専門外の読者でしたが、大変わかりやすく、興味深い話題で、毎回楽しみにしていました。終わるのが、残念です。人物伝なんかも興味があります。

公立研究機関 Y. K. 様

転勤にともない、生化学とは縁遠くなりましたが、連載を大変楽しみにしておりました。これまでの細胞夜話をまとめ、補足説明など加筆されて、出版されることを期待します。そうしたら、きっと購入して、専門家予備軍の人たちにプレゼントするでしょう。

ISU A. M. 様

目から鱗の話に読むたび感心していました。勉強になりました。

スタンフォード大学医学部 矢澤 真幸 様

将来、自分が授業を行うときなどの余談としてしっかり覚えておこうと毎回楽しみにしていました。本当に勉強になりました。今回が最後ということで、とても残念に思っています。たまに読み返そうと考えています。

民間企業 J. T. 様

へぇーと思う話ばかりで楽しかったです。ただ、仕事合間に読むには少々文章が長く、後で読もうと思って機会を逸したものがいくつかありました。今後も息抜きになるようなへぇー話を期待しています。

京都大学ウイルス研究所 Y. S. 様

生物学研究が便利になった今、何もツールのなかった昔の実験法についてはよくわからなかった。本細胞夜話でそういったことをいくつか学べたことに感謝している。今後も、今はこういう実験をしているが、実は昔こういった苦労からその実験法がみつかり、ひろくつかわれているんだ、といった内容のものを今後も配信してもらえたら幸である。

独立行政法人・研究所 かねちん 様

毎回楽しく拝見していました。終了とは大変残念ですが、またどこかで復活されることを祈っております。お疲れ様でした。

UC Berkeley Y. T. 様

専門が微生物なので、培養細胞などの話題は分かりにくいこともありましたが、毎回、楽しみに読ませていただきました。現在、UC Berkeleyでポスドクをしているので、pUCベクター名の由来を知った時は嬉しかったです。冊子として纏められたり、ウェブ上にいつでもアクセスできるよう残されたりしますか?

民間企業 N. I. 様

DH5αをネットで調べていてこのサイトを知りました。このときは後輩にこの菌株がどんなものか教えようとして自分で分からなくなっていたのですが、助かりました。とても面白くて毎回楽しみにしておりました。エッセイにもあるように、「伝統的にこうなってる」という教え方が私の周りには多いです。このような基礎的なことをこれからも知る手段を持ちたいと思います。(本当は自分で学習できれば良いけどお仕事にならないですものね。)このようなお話しを今後も読んでいきたいです。。。

K大学 Y. M. 様

意外な歴史や命名の由来など、普段何気なく接している物事にもそれなりの系譜があることを感じさせ、周到な調査に感心しつつ毎回興味深く読ませていただきました。

製薬会社 じんちゃん 様

細胞夜話は非常に面白く、毎月楽しみにして、欠かさず読んでいましたので、今回が最終回というのはとても残念です。科学というのは多くの土台の上に成り立っているものであることを頭ではわかっていましたが、細胞夜話を読んで実感しましたし、今自分がやっていることが何の役に立つか分からないけれども、将来の科学の土台に組み込まれることは間違いないのだと思いました。サイエンスコミュニケーション云々については真剣に考えたことがありませんでしたが、少なくとも将来役に立たないかもしれない研究をこのまま続けてもいいのだ、という安心感を与えていただきました。担当者の方には本当にご苦労が多かったと思います。特にネタ探しが大変だっただろうと、お察しいたします。今までありがとうございました。

長崎国際大学 大庭 義史 様

長い間お疲れさまでした。読んでいなかったものも含め、あらためて読み直しているところです。ぜひとも単行本(小冊子)化し、学会等の展示ブース等で配布していただけることを希望します。続 細胞夜話 も期待しています。

公立研究機関 鈴木 様

細胞夜話はすごくおもしろかったです。もう終わりなのは残念です。自分の知らないことをたくさん知ることができましたし、著名な研究者たちの苦労や裏話のようなところまで書いてあり、自分もがんばろうと思えました。面白かったので、小冊子にして配っていただけないかなと思います。そうなったら、ぜひ欲しいです。

理化学研究所 水野 武 様

非常に正確に、また、専門的に掘り下げられており、本になったら是非、購読します、その他、ビアコア開発苦労はなし、とか、smartの出現と消失の顛末記のようなものも受けると思います。

刈谷豊田総合病院 野畑 真奈美 様

興味深いお話をありごとうございました。毎日、これでもかっというくらい細胞を診ていますが、別の視野から新しい情報をいただいて全く別の世界を知るきっかけとなりました。

徳島大学病院 安部 秀斉 様

細胞の歴史がわかって、楽しかった。

公立研究機関 T. N. 様

クロノロジーのお考え、大いに賛成です(関東大震災後に英国より寄付された書籍のお話も、印象深いです)。読者増加に貢献せずに後悔するほど面白い連載でした。

東京医科歯科大学免疫アレルギー学 K. O. 様

ちょっとした読み物は心の安らぎになるので、続けてもらいたい。

民間企業・研究所 黒かび 様

当方は微生物屋なので、特に最終回のペトリ皿は興味深いものでした。

黒かび様にはメールにてお便りをいただいており、そちらも公開してよいとのことでしたので、掲載させていただきます。

「細胞夜話」興味深く読まさせていただきました。実は個人的に北里柴三郎につい て興味があり、その関係でコッホについても関心がありました。ペトリがコッホの弟子だったことは初耳でした。ただ残念なことに最近の若い研究者達はシャーレは知っていますが、「ペトリ皿」という名称が通じなくなってきています。同様にガラス製のペトリ皿、ピペット&ビューレット等の器具・機器は、今や絶滅危惧種となっています。

Kファーマ K・S 様

業務上、実験現場から遠ざかっていますが、細胞夜話に出てくる名前等は懐かしいものが多く、毎回、楽しく、かつ、興味深く読ませていただいてました。知っているようで知らない分野の話も多く、毎回「へぇ」と関心しつつ読んでいたものです。このあとも楽しい連載、話題等を期待しております。


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