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ワクチンおよびベクターの精製ならびに製造戦略

ワクチンおよびベクターの精製技術 - 目次


この数十年間の間に、ワクチン製造に免疫学的および技術的戦略を採用する事例が大きく増えてきました。初期の開発の多くは、肝炎およびインフルエンザといった従来型の予防用ワクチンの安全性、有効性ならびに供給の改善に集中していました。しかしながら、現在では、いままで治療できなかった疾患に対する新規ヒトワクチンの開発に多くの力が注がれています。さらに最近では、単純に既存のワクチンの代替を開発することから、癌などの治療や、パーキンソン病などの非感染性疾患の予防に注目が移りつつあります。

動物用ワクチンについても、口蹄疫、ニューカッスル病および鳥インフルエンザなどの主要な問題領域を中心に注目が集まっています。

現在、遺伝子治療において標的細胞に遺伝物質を送達させる媒体としてウイルスベクターを使用するアプローチが取られており、これもまた、ワクチンが新たに注目を集める要因となっています。このような新しい医薬品の開発とFDA(米国食品医薬品局)およびEMEA(欧州医薬品庁)が課す安全性に対する高い要求を両立させるには、製造および精製プロセスの改善の欠かせません。

ワクチン製造におけるプロセス改善

安全性、有効性および費用対効果がより高いワクチン製造を実現する手法を多数ご紹介します。

マイクロキャリアシステムは哺乳類細胞培養において魅力的な手段です。この技術はワクチン製造において十分実証されており、培地および血清のコスト削減、省力化、さらには不純物混入のリスクも減らします。ダウンストリームプロセスにおいても、限外ろ過と液体クロマトグラフィーを組み合わせることで、純度が高く安全な最終産物を高い回収率で得ることができます。

これらのテクノロジーには、多くの重要な性質に関して共通点があります。どれも堅牢性があり、経済的でスケールアップが容易です。さらに、これらのテクノロジーに関して、プロジェクトの開始から規制要件を完全に適合した製造に至るまで、すべてを網羅した製品およびサービスが用意されています。

大型液体クロマトグラフィーシステムの写真
大型液体クロマトグラフィーおよび膜分離システムによって、ワクチン製造メーカーのヒトおよび動物用ワクチンならびに遺伝子治療用プラスミドDNA製品の安全性、有効性および費用対効果改善に寄与します。

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