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インラインコンディショニング(inline conditioning, IC)ラージスケールクロマトグラフィーシステムへのReady-to-useフルイドマネージメント近年、インラインコンディショニング(inline conditioning, IC)システムへの関心が高まっています。その理由としては、
などが挙げられます。ICシステムを、Ready-to-useプラスチックバッグ、プラスチックチューブ、コネクター類、および可動式プロセッシングステーションと組合せることにより、柔軟性のある液体ハンドリングを実現し、作業負担量を軽減し、経済性を促進します。Cytivaのディスポーサブルおよびシングルユース装置であるReadyToProcess™プラットフォームをフルイドマネージメントコンポーネントとして採用し、ラージスケールのインラインコンディショニングクロマトグラフィー構成における緩衝液調製やサンプル管理に使用しました。 はじめにディスポーサブルやシングルユースバイオプロセス設備への需要が高まり、パイロット/製造スケール設備は含有面積が比較的小さい機器から成るプラットフォームを基に建設されるようになりました。これに加え、バイオ医薬品生産の最近の手法では、正確な時間、適切な濃度および正確な流速での緩衝液供給の必要性が高まっています。これらの要求に対し、バイオ医薬品製造産業は大容量のタンクの代わりに、ICシステムの最新技術を発展させてきており、固定のステンレススチールタンクや配管の代わりに、Ready-to-useプラスティックバックやフレキシブルなチューブを使用することができます。
このアプリケーションノートでは、BioProcess™とÄKTAprocess™システムのインラインコンディショニング(IC)としてのプロセス構築における緩衝液とサンプルの取扱いに関するソリューションをご紹介します。ICシステムは、インテリジェントパッキングを可能にしたAxiChrom™などのコンベンショナルカラム、または充填済みディスポーサブルタイプのReadyToProcess™カラムのどちらかで使用しました。また、ICシステムは、他のÄKTA ready™システムやÄKTAprocess™へダイレクトに、またはシステムに接続したバッグを介して緩衝液を供給することもできます。 液体ハンドリング構成それぞれのバッグはICシステムのインレット/アウトレットに、ReadyMate™ DACの末端に接続したジャンパーを介して、ReadyMate™ DAC 750 mini TCで接続しています。2インチのULTA™ Prime SGが緩衝液ろ過用のバックに接続しています(図2)。
各容積のバッグサイズと接続の部品については表1に記載しています。
表1に示した接続コンポーネントの代わりに、カスタム仕様のReadyCircuit™コンポーネントを使用することもできます。それぞれの溶液のバッグの大きさと接続コンポーネントは表1および2に掲載しています。
通常、それぞれのReadyCircuit™ジャンパーの内径は、導入したフローキットの内径、あるいはReadyCircuit™バッグのチューブの内径に合わせるようにお勧めしています。しかし、ご使用の溶液の流速や線流速によって、これを調節することもできます。
BioProcess™あるいはÄKTAprocess™液体クロマトグラフィーシステムのインラインコンディショニング(inline conditioning, IC)へのアプリケーション―ReadyToProcess™カラムを用いて―システム概要ICシステムは種々の配置が可能で、重要プロセスパラメータをコンダクティビティー、pHあるいは流速、またはこれら3つを組合せて制御することができます。 ICデザインの主要なコンポーネントは以下を含みます。
完全なオペレーティング構成は図4に示しました。
ÄKTA ready™システムを用いたプロセス―BioProcess™/ÄKTAprocess™液体クロマトグラフィーシステムをICとして使用―システム概要ÄKTA ready™は初期臨床研究のプロセススケールアップや生産に使用される液体クロマトグラフィーシステムです。このシステムはGLPやGMP環境下で使用を想定したなデザイン、機能、また、文書化機能を備えています。このシステムは、Ready-to-useのディスポーサブルフローパスを使用するので、オペレーション間、製品間、あるいはバッチ間で必要な洗浄工程を省略でき、洗浄工程の開発およびバリデーションを必要としません。ÄKTA ready™システムとReadyToProcess™を使用することで、カラムのクロスコンタミネーションのリスクを除きます。 液体ハンドリング構成ICシステムの緩衝液およびサンプル管理を、ICシステムのアウトレットにÄKTA ready™のインレットを接続することで、ÄKTA ready™システムへの緩衝液送液に使用することができます。ICシステムから直接ÄKTA ready™に送液する以外に、ICシステムによる緩衝液の調製およびバッグへの送液後、バッグをÄKTA ready™システムに接続して精製ステップに使用する方法があります。 結論ディスポーサブルとシングルユースデバイスをダウンストリームクロマトグラフィープロセス、特に新しいパイロットスケールや生産設備に組合せることによって、以下のような利点があります。
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