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お客さまレビュー/データ紹介 MidJet System

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【お客さまレビュー】 1件

日本大学大学院総合科学研究科  舛廣 善和 先生

ご研究内容:細胞膜透過性ペプチドを融合した有用タンパク質発現系の確立

「MidJet System」のよいと感じている点

  • 透析のスピードを自由に調製できる点
  • 従来の透析方法では分子の拡散を待つのみだったが、本装置では透析時間を短縮することが可能である点がよい
使用例

タンパク質のリフォールディング

目的タンパク質

細胞質に存在するタンパク質でシグナル伝達に関与する分子。分子量 28 kDa。

使用機器・試薬

MidJet System、Kvick™Start 10kDa

実験条件

ろ過時間: 12時間、流速: 0.5 ml/min、タンパク質濃度: 0.2 mg/ml、サンプル量: 100 ml、温度: 4 ℃

結果・コメント

従来は透析膜を用いた通常の透析をしていました。しかし、通常の透析では拡散による透析であるため、時間がかかっていました。今回の検討では従来の約1/3の時間で全く同程度のリフォールディングタンパク質を得ることができました。

リフォールディングを行う上でのコツ

我々の扱っているタンパク質は、透析時に再凝集しやすい性質があります。特に高濃度にすると全部再凝集するため、ある程度濃度をうすくしなくてはいけません。そうすると必然的に大量のタンパク質を必要とする場合、サンプルのボリュームが大きくなってしまいます。この装置では、その点が有る程度改善できるので、高濃度で再凝集しやすいタンパク質は低濃度のまま透析する方がよいと思います。
また、アルギニン存在下で透析するとうまくリフォールディングできるタンパク質もあるので、その方法を使うのも1つの手かもしれません。

製品に対するご意見

本装置ではコネクターを自作しなくてはいけないということになった*ので、そのあたりのアクセサリーが揃うとよいと思いました。
*MidJet System付属ボトルの容量が小さかったため、お手持ちのボトルにゴム栓を使って接続していただきました。

※お客さまの使用経験に基づく記載です。


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