お客さまの声・データ紹介 - HisTrap™ HP
ご所属:東京慈恵会医科大学 生化学講座 第1
お名前:青木 勝彦 先生
■ HisTrap™ HPを使用した感想
・ シリンジを使って手軽に精製できた。
・ 精製の条件検討が容易にできた。
・ 還元剤存在下で使用できるのはよい。
■ 実験方法
・ サンプル |
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名称 : |
出芽酵母NAP™-1を発現させた大腸菌抽出液
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溶液・濃度 : |
5 ml, 4 mg/ml
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添加剤 : |
PMSF(濃度:0.1 mM)
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発現系 : |
大腸菌
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・ 精製条件
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結合バッファー : |
20 mM Tris-HCl, 0.5 M NaCl, 40 mM Imidazole, pH 7.4
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溶出条件 : |
20 mM Tris-HCl, 0.5 M NaCl, 0.3 M Imidazole, pH 7.4
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発現系 : |
ステップワイズ |
・ 操作方法 : |
シリンジを用いたマニュアル操作
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■ 結果
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収量 : |
3.5 mg |
回収率 : |
90 % |
純度 : |
90 % |
■ データ |
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HisTrap™ HP精製後のSDS-PAGE (CBB染色)
1 分子量マーカー
2 input
3 非吸着画分1
4 非吸着画分2
5 洗浄画分
6 溶出画分1
7 溶出画分2
8 溶出画分3 |
■ 結果についてのコメント
N末端にHis-tagを付けた出芽酵母NAP™-1を大腸菌内で発現させ、菌体を50 mM Tris-HCl, 50 mM NaCl, pH 8.0, 0.1 M PMSFで懸濁した後、超音波で破砕した。大腸菌破砕液(input)を超遠心で前処理した後、遠心上清をHisTrap™ HPにアプライし、25 mM Tris-HCl, 0.5 M NaCl, 40 mM Imidazole, pH 7.4でカラムを洗浄した。その際に、非吸着画分1, 2および洗浄画分を5 mlずつ回収した。洗浄後のカラムから吸着したタンパク質を20 mM Tris-HCl, 0.5 M NaCl, 0.3 M Imidazole, pH 7.4で溶出し、2.5 mlずつ回収した(溶出画分1, 2, 3)。満足できる回収率と純度でNAP™-1を精製できた。