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革新的なセルテクノロジーをカタチに
Cytivaが始めたES細胞実用化への取組み

(2010年5月12日公開)

CytivaのCell Technology分野における取組みのひとつとして、ヒトES細胞(Embryonic Stem Cell)を用いた創薬支援におけるトータルソリューションの提供に力を注いでいます。実際に、実用化に向けた業務提携やES細胞研究者の招聘を行い、早期に革新的なセルテクノロジーを開発するためのプランを立てています。

ここでは、ライフサイエンス分野においても関わりが深いこのES細胞実用化について、Cytivaが行っている具体的な活動をご紹介いたします。

Geron社との提携、Stephen Minger Ph.Dが研究開発責任者に

ES細胞への実用化の第一歩として、2009年6月にGeron社(米国カリフォルニア州 Menlo Park)と、薬剤開発技術におけるヒトES細胞への商業応用に関する業務提携に合意しました(Geron社からのリリース)。

また、Geron社との提携にあわせて、ロンドン大学キングス・カレッジStem Cell Biology研究所のディレクターStephen Minger Ph.D(以下、Minger。略歴はこちら)がCytivaに加わりました。Mingerは、2009年9月より研究開発部門の責任者のひとりとして、Cell Technologyに関連する技術やアプリケーションの開発を牽引しています。

日本における取組み ~第一線で活躍されている幹細胞研究者との意見交換~

日本からの強い要望にこたえ、2010年3月、Mingerが来日しました。第一線で活躍される日本の幹細胞研究者の方々を訪問し、幹細胞研究の方向性や実用化に向けての意見交換を行いました。

訪問した研究者からさまざまなご意見をいただくことができ、Minger自身も日本の研究者の熱意や弊社への期待を直に感じとることができたようです。すでに、今回のディスカッション内容をもとに、Cell Technology分野におけるCytivaの役割についての再確認、また、実際にCytivaがどのようなソリューションを提供していくべきかについて協議を始めています。

2010年3月訪問した研究者の方々 (施設名50音順)

  • 京都大学 物質-細胞統合システム拠点 (中辻憲夫 先生)
  • 慶應義塾大学 医学部循環器内科 (福田恵一 先生)
  • 慶應義塾大学 医学部生理学教室 (岡野栄之 先生)
  • 東京大学 医科学研究所 幹細胞治療分野 (中内啓光 先生)
  • 独立行政法人 医薬基盤研究所 生物資源研究部門 細胞資源研究室 (古江美保 先生)
  • 独立行政法人 国立成育医療研究センター 生殖・細胞医療研究部 (梅澤明弘 先生)
  • 独立行政法人 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター (西川伸一 先生)

中辻先生

京都大学 物質-細胞統合システム拠点 中辻憲夫先生


福田先生

慶應義塾大学 医学部循環器内科 福田恵一先生


岡野先生

慶應義塾大学 医学部生理学教室 岡野栄之先生と研究チームの皆さま


中内先生

東京大学 医科学研究所 幹細胞治療分野 中内啓光先生


(写真)独立行政法人医薬基盤研究所 古江美保先生と研究チームの皆さま

独立行政法人 医薬基盤研究所 生物資源研究部門 細胞資源研究室 古江美保先生と研究チームの皆さま


梅澤先生

独立行政法人 国立成育医療研究センター 生殖・細胞医療研究部 梅澤明弘先生と研究チームの皆さま


西川先生

独立行政法人 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター 西川伸一先生


Cell Technology分野における貢献をお約束します

今後もCytivaは、幹細胞研究を牽引できるようなアプリケーション開発やサポート体制の充実に努めて参りますので、ぜひ楽しみにしていてください。

Stephen Minger Ph.D 略歴

Minger写真

15年以上にわたり、マウスおよびヒトES細胞や幅広い体性幹細胞の研究で活躍。英国ES細胞研究の第一人者。

  • 1992 The Albert Einstein College of Medicineにて博士号取得
  • 1992 The University of California, San Diegoにて神経幹細胞研究開始
  • 1995 The University of Kentucky Medical SchoolにてAssistant Professor
  • 1996 Guy's Hospitalにて幹細胞研究を続行
  • 1998 King's College Londonへ移転
  • 2002 The UK Human Fertilisation and Embryo Authorityより英国初のES細胞作成の認可取得。同時にヒトES細胞株樹立に成功
  • 2009/09 Cytiva Cell Technology R&D部門責任者に就任
論文
  1. Generation of pluripotent stem cells from adult human testis., Conrad S, et al., Nature, 2008, 456(7220):344-9.
  2. Homogeneous monocytes and macrophages from human embryonic stem cells following coculture-free differentiation in M-CSF and IL-3., Karlsson KR, et al., Exp Hematol., 2008, 36(9):1167-75.
  3. Endogenous neurogenesis in the human brain following cerebral infarction., Minger SL, et al., Regen Med., 2007, 2(1):69-74.
  4. Generation of a human embryonic stem cell line encoding the cystic fibrosis mutation deltaF508, using preimplantation genetic diagnosis., Pickering SJ, et al., Reprod Biomed Online, 2005, 10(3):390-7.
  5. Timing of the retinoid-signalling pathway determines the expression of neuronal markers in neural progenitor cells., Goncalves MB, et al., Dev Biol., 2005, 278(1):60-70.
  6. Preimplantation genetic diagnosis as a novel source of embryos for stem cell research., Pickering SJ, et al., Reprod Biomed Online, 2003, 7(3):353-64.

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