バイオダイレクトメール vol.38 細胞夜話
<第3回:Saccharomyces cerevisiaeで作るビールはエール?ラガー?>
宴会の主役、ビール。その起源は、6000年以上前にさかのぼると言われており、最古の記述はメソポタミアのシュメール人が残した「モニュマン・ブルー」という粘土板に見ることができます。
後に、ビールの製法はメソポタミアからエジプトに伝わり、近代ビールとほぼ同じ原理によるアルコール発酵が行われるようになります。なお、当時のビールは発酵の原理こそ近代ビールとほぼ同じものの、ホップは使われておらず、炭酸ガスの封じ込めも行われていなかったので、苦味や発泡性がなく白ワインに近い風味のものだったようです。

麦汁をアルコールに変えているのは誰だ
実は、酵母の存在自体は、1680年代に報告されていました。顕微鏡の発明者であるオランダのレーウェンフックが、パン種を顕微鏡で観察し菌(酵母)の存在を確認しています。しかし、レーウェンフックの発見は百年以上忘れられたままになります。
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