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Life Sciences Day 2014 ポスター賞受賞者インタビュー②(1/2)
ポスターへご質問いただいた方々とのネットワークが生まれつつあります。

庄司 徹 様

庄司 徹 様

株式会社医学生物学研究所 研究開発本部 エピゲノムプロジェクト

IN Cell Analyzer 1000のユーザーである、庄司 徹 様は株式会社医学生物学研究所にて、Fluoppi技術の研究をされていらっしゃいます。Fluoppiはタンパク質相互作用を画像の輝点として検出する独自の技術です。Life Sciences Day 2014のポスター発表でFluoppi技術を紹介したことにより、スクリーニング関係の研究者とのネットワークが新たに生まれたそうです。


ポスター賞を受賞された時の感想をお聞かせください

ポスター賞を受賞するという経験は初めてのため、大変うれしく思っています。入社以来、初めてのポスター発表であり、企業の参加者も多かったので、発表時は緊張しましたが、大変勉強になりました。また、社内の他の者も賞の受賞という形で評価されたことを大変喜んでいます。

ポスター発表の時間は聴講者と質問者が途絶えることがなく、分科会で口頭発表も行っていたのも影響してか、質問をするための列ができるほどでした。そのため、他のポスター発表を聞きにいく時間も、周りを見る余裕もありませんでした。また、質問後に再度質問に来られた方もいらっしゃいました。

タンパク質間相互作用を蛍光画像の輝点として見る系という独自の技術についての発表のため、研究対象のタンパク質に関すること、局在の有無、今まで例がないものに関して、適応の可否に関する質問を多数いただきました。また、蛍光輝点をドットとして検出する際の原理に関する質問や、創薬スクリーニングへ応用といった将来に関する質問も多かったです。後日、弊社担当者にFluoppi使用についての問合せもいただき、本会を通じて新しいビジネスが生まれつつあると聞いています。

ご研究の内容についてお聞かせください

弊社のFluoppiという技術はタンパク質間相互作用、通称PPIを検出する技術です。特徴的なのはPPIが起こると、蛍光輝点(Foci)が形成される点です。相互作用の情報が画像情報として検出でき、加えて、相互作用のON/OFFを可逆的に観察できる点が他に類を見ない特徴的な技術です。検出原理としては、まず、四量体化能を持つ蛍光タンパク質Azami Green(AGタグ)と、多量体化能を持つAssembly Hepler Tag(Ashタグ)を、それぞれアナライトに融合して発現させます。各タグに融合したアナライトXとYが相互作用すると、タグの多量体化能によりクラスターを形成し、大きな塊となって、視覚的に判定可能なFociとして検出できるというものです。同じくPPIを蛍光検出する系であるFRETでは、エネルギー転移を起こす構造を構築するのにリンカーの長さなど、多くの試行錯誤が必要であるのに対して、Fluoppiではシグナルがタグ同士の距離に依存しないため、既存のベクターにおいて8通りの組合せを試すだけでPPIを検出することができます。そのため、従来の技術と比較して、系の構築が非常に簡便であるという特徴があります。また、アナライトXとYの相互作用阻害剤などを作用させると、PPIにより形成されたFociが分散するため、PPI阻害剤のスクリーニングの系も構築できると考えています。

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