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Life Sciences Day 2014 ポスター賞受賞者インタビュー③(1/2)
産・学・官の研究の中にあるイノベーションの種を真のイノベーションへ変えていけるイベントです。

大﨑 智弘 様

大﨑 智弘 様

大阪市立大学 大学院工学研究科 化学生物系専攻

Biacore™ユーザーである、大阪市立大学の大﨑 智弘様は微生物発現系を用いて迅速かつ安価に生産できる高機能人工抗体の作製方法の開発をされています。Life Sciences Day 2014のポスター発表は、異なる分野の研究者とつながることで刺激を受けられるだけでなく、産・学・官の研究者を結びつけ、イノベーションを生み出すきっかけになると語ってくださいました。


ポスター賞受賞の感想をお聞かせください

これまで学会発表は多数経験してきましたが、ポスター賞受賞の経験はなく、学生時代に1度は受賞してみたいと思っていました。今回が最後のチャンスだったため、受賞の知らせを受けた時には本当にうれしかったです。
今回の受賞は、指導教官をはじめ、私を支えてくださっている多くの方々のおかげだと思っています。この受賞によってより一層、研究に対するモチベーションが上がりましたので、さらに努力をしたいと思っています。

発表の際に印象に残ったことをお聞かせください

1点目は普段の学会と比較して製薬企業の方が多く、医薬品開発を意識した質問が多かったところです。その為、普段の学会とは違った視点から議論ができ、新たな気づきが多くありました。
2点目はBiocoreユーザーならではの鋭い突っ込みがあったことです。私が発表したBiacore™のデータの中にはネガティブな結果も含まれていました。かなり細かい部分だったので、気づく方は少ないと思っていたのですが、Biacore™ユーザーの方から質問があり、さらに議論が深まりました。
3点目として、全く違う専門分野の方との交流が新鮮でした。電気泳動の分科会を聴講しに来た学生と懇親会で親しくなることができました。彼は研究に対して意欲的で、非常に良い刺激になり、いまでもメールでのやり取りをしています。

最後に、意欲のある学生を探そうという企業の方がどれくらいいらっしゃるかはわかりませんが、就職活動を控えた学生にとって、ポスター発表は企業の方に自分をPRするチャンスにもなりえます。学生は貴重なこの機会をもっと活用すべきだと思います。

ポスター内容の詳細をお聞かせください

私たちが取り組んでいるのは、微生物発現系を用いて迅速かつ安価に生産できる高機能人工抗体の作製方法の開発です。具体的には抗体断片に自己組織化能をもつペプチドを融合することにより、複数種の抗体断片を連結し、卓越した機能を発揮する人工抗体を作製しようというものです。タンパク質の連結方法はいくつかありますが、この方法を用いることで、タンパク質同士を正確に連結できます。また、従来の方法では作ることができない形状の分子を作製できるという利点もあります。ポスター発表ではこの手法を用いて作製した、がん細胞を効率的に殺傷する二重特異性抗体について発表しました。

» ご自身の研究の中でBiacore™をどのように活用されていらっしゃいますか

 

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