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Life Sciences Day 2014 ポスター賞受賞者インタビュー③(2/2)
産・学・官の研究の中にあるイノベーションの種を真のイノベーションへ変えていけるイベントです。

大阪市立大学 大学院工学研究科 化学生物系専攻

大﨑 智弘 様

大﨑 智弘 様

ご自身の研究の中でBiacore™をどのように活用されていらっしゃいますか

抗原に対する特異的結合の確認と結合のカイネティクス解析にBiacore™を利用しています。二重特異性抗体は非常に収量が少なく、サンプル調製に苦労しています。しかし、Biacore™での測定はサンプルの消費量が少ないので助かっています。また、1度実験系を確立してしまえば、実験自体は簡単で時間もかからないという利点もあります。今では私が確立した実験系を用いて研究室の後輩たちがBiacore™での測定に励んでいます。

ご自身の研究の将来展望について

ポスターで発表した抗体連結技術を応用し、二重特異性抗体を迅速かつ簡便に作製できる方法を開発したいと考えています。本研究では2種の抗体断片を大腸菌のペリグラム内(in vivo)で会合させることによって二重特異性抗体を作製しています。しかし、この方法では抗体の組合せの数だけ発現ベクターを構築しなくてはなりません。そうではなく、種々の抗体断片を別々に作製し、それらをin vitroで連結できれば、抗体の最適な組合せをより素早くより簡単に決定することができ、抗体医薬品開発を加速させることができると考えています。

Life Sciences Day2014へ参加された感想をお聞かせください

Life Sciences Day2014 では、普段学会で聴くことのできない企業の方の講演や発表を多く聴くことができ、非常に新鮮に感じました。特に印象に残っているのは富士フイルムの戸田様のご講演です。これから社会人になる私にとって、ピンチをチャンスに変えてしまう、そんな事業戦略を聞くことができたのは非常に良かったです。非常に充実した中身の濃い1日を過ごすことができました。
産・学・官のそれぞれに特徴があり考え方も異なると思います。各機関が行っている研究の中には必ずイノベーションの種が落ちていると思います。そんなイノベーションの種を真のイノベーションへとつなげていくためには、研究者と研究者のつながりが必要不可欠です。Life Sciences Day2014 というイベントは私にとって、視野を広げる大きなチャンスだったと感じています。

 

大﨑様、ありがとうございました。

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