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Life Sciences Day ポスター賞受賞者インタビュー④(1/2)
学会では、あんなに人が途切れず聞きに来てくださることはないです

二村 友史様

二村 友史様

独立行政法人 理化学研究所 長田抗生物質研究室
訪問研究員

ご略歴(2014年4月現在)
2008年3月 慶應義塾大学大学院 理工学研究科 博士課程 修了 (理学博士)
2008年4月~2013年8月 独立行政法人 理化学研究所 長田抗生物質研究室 特別研究員
2013年8月〜現在まで 独立行政法人 理化学研究所 長田抗生物質研究室 訪問研究員(現職)

Life Sciences Day 2013のポスター賞の受賞者で、弊社IN Cell Analyzerのユーザーでもある二村様に、多くのユーザーが会する場でのポスター発表をいかに研究に活用いただいているかをインタビューしました。さらに、細胞形態変化データベース「モルフォベース」の構築とその活用のご研究について詳しくお話を伺いました。


ポスター賞の受賞おめでとうございます。

ありがとうございます。
受賞するとは予想だにしていなかったので、受賞の知らせを聞いたときにはとても驚きました。Life Sciences Day 2013に参加された皆さんが選んでくださったということで、とても嬉しかったです。客観的な立場の方から良い評価をいただけると嬉しいですよね?
会場では、皆さんとても興味をもって聞いてくださいました。実は、ユーザーズミーティングに参加することを特別宣伝はしていなかったのですが、GEからのイベント案内で私が発表することを知り、わざわざ駆けつけてくれた顔なじみや大学の後輩もいました。後日、「どうやってやるんですか?」とお問合せをいただいたりもして反響を実感しました。

今回、初めてイベントに参加したのですが、活気ある会場の様子を見るにつけて、研究を進めていく中で困っていることがあったら、積極的にこのような機器のユーザーイベントで発表することが解決策を探る有用な方法だと思いました。仮に研究がまだ途中段階にあったとしても、「困っています」と助けを求めてアドバイスをもらうのがいいと思います。せっかく同じ機器を使っている人が集まっている場なので、ユーザー同士でのディスカッションや他の方のポスター発表が間違いなくヒントになると思います。

ポスター発表時に印象に残ったことはありましたか?

二村 友史様

私は、製薬企業の方々はフェノタイプスクリーニング(*1)をもっとやってらっしゃると思っていたので、私の発表を聞いて、どうしてこんなに驚かれるのかと逆に驚きました。実際は、ターゲットベーススクリーニング*(2)が主流で、形態変化に基づいたスクリーニングなどは、皆さんやっていらっしゃらない(やりたくてもやれない?)のかなと。

私はこれまでに色々と学会に参加させて頂いておりますが、Life Sciences Dayのポスター発表は通常の学会とは全く印象が違いました。通常の学会では、ポスターを眺めて帰ってしまう方が多いのですが、今回は、もっと突っ込んで詳細を聞かれましたね。正直にいって、学会ではあんなに人が途切れず聞きに来てくださることはないです。当日のポスター発表時間は30分の予定でしたが、人が途切れなかったので1時間話し続けました。また、企業の方がたくさん参加されていることも一般の学会とは違う点だと思います。実際、多数の製薬企業の方に興味を持っていただいて、名刺交換もしました。もっとも企業の方は研究対象の化合物を社外に出せないことがハードルになっているようで具体的なコラボレーションの話にはなっていませんが、将来的に素晴らしい薬が生まれれば、お互いにハッピーだと思いますよ。

*1 フェノタイプスクリーニング : 細胞の化合物に対する応答を、フェノタイプ(表現型)の変化で評価するスクリーニング方式
*2 ターゲットスクリーニング : 受容体や転写因子など、スクリーニングするターゲット(対象)が決まっているスクリーニング方式

» 薬剤の作用メカニズムを予測できる手法「モルフォベースプロファイリング」とは?

 

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