Life Sciences Day ポスター賞受賞者インタビュー(3/3)
結果だけでなく機器の使用方法や実験の過程についての熱い議論ができました
国立がん研究センター東病院 臨床開発センター
新薬開発分野 松村研究室
佐藤 隆太 様
Biacore™の使用方法をどのように習得されたのでしょうか
私が初めて触れた機種はBiacore™ T200でした。本研究のscFvの解析もスムーズに行えたこともあり、初心者の方にも非常に使いやすいツールになっていると思います。
Biacore™は取り掛かりが難しいといわれておりますが、私の場合そこまで難解には感じなかったです。まずは津本先生のもとでバックグラウンドを学びつつCytivaの社員の方のサポートをいただきました。Biacore™の感触を掴めたのは、試行錯誤しつつ2~3ヶ月ほど経った頃だと思います。実際の実験を行いながら理論を補強していきましたが、その際役に立ったのはCytivaのWebサイトのFAQ、Life Sciences Academyなどでした。
特にLife Sciences Academyは内容もまとまっていて分かりやすかったですし、単位制のような講座形式になっており自分の勉強してきた軌跡が分かる点も良かったです。一方で講座の感想などを共有できる場があるとより良かったかな、と思いました。Webサイト以外にも、イベントでCytivaの社員の方に質問して、実験をカスタマイズしました。

将来の展望についてお伺いできますか?
現状、動物実験でやっと結果が見られてきたところです。将来的にはヒトに対する薬剤を作ることがゴールですが、その架け橋のような実験をしたいと思っています。
佐藤様ありがとうございました。
佐藤様が所属されている松村研究室のHPです。ぜひご覧ください。
≫国立がん研究センター東病院 新薬開発分野 松村研究室
また、2013年10月07日に佐藤様のご研究と関連が深いプレスリリースが発表されております。
≫「今、治療の必要ながん」と「様子をみてよい腫瘍」を判別する手がかりを発見
-不溶性フィブリン特異な構造の発見とその構造を認識する抗体の作製に世界で初めて成功-
