本ページでは、組織分散(Tissue Dissociation)に関連する研究の中で、当社ソリューションである組織分散用装置(VIA Extractor™)や組織分散用酵素(Dissociation Enzyme mixes)が使用されている文献情報を、査読済み論文および査読中の研究(プレプリント等)を含めて紹介します。
細胞単離、シングルセル解析、免疫学研究、再生医療など、さまざまな研究領域で、研究の背景や目的に応じた参考情報としてご覧ください。
これらの文献は、当社製品の特定の成果を保証するものではありませんが、実際の研究でどのように使用されているかを把握するための情報源としてご活用いただけます。
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タイトル:
Automated tissue dissociation for the establishment of human intestinal organoids当社の組織分散装置 「VIA Extractor™」 が、Nature Research(Scientific Reports)掲載の査読済み論文「Automated tissue dissociation for the establishment of human intestinal organoids」 において、ヒト腸管オルガノイド(HIO)研究の効率化に大きく貢献しました。
本研究では、ヒト腸粘膜組織のクリプト(腸上皮幹細胞層)回収にVIA Extractor™ を用い、オルガノイド樹立を実施しました。結果として、従来の手動法と比べてオルガノイド形成成功率が高くなる傾向が示されました。
特に新鮮な生検組織では半自動化装置でより多くのクリプトを回収し、オルガノイドの初期成長数が増加しました。
VIA Extractor™が高品質な細胞単離と安定した培養結果を実現するツールであることを示唆しています。
SPECES:ヒト
Tissue type:腸管粘膜組織
Downstream:オルガノイド樹立参考文献
Yang, W.J., Blahusova, E., Nayak, K. et al. Automated tissue dissociation for the establishment of human intestinal organoids. Sci Rep 15, 19813 (2025).
https://doi.org/10.1038/s41598-025-03905-9
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Developing a functional precision medicine assay to predict pathological complete response in patients with triple-negative breast cancer: Interim results from the PEAR-TNBC Trial当社の組織分散装置「VIA Extractor™」を活用した、トリプルネガティブ乳がん(TNBC)における治療反応予測アッセイの開発研究が、医療プレプリントサーバー medRxiv に公開されました。
本研究では、早期トリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者の検体を用いた機能的精密医療(FPM)アッセイを構築し、病理学的完全奏功(qCR)予測性能を評価しました。
新鮮腫瘍組織をVIA Extractorで酵素処理・分散し、3Dハイドロゲル中で微小腫瘍を培養するマイクロ流体デバイス上で複数薬剤への反応を計測することで、患者ごとの最適治療を予測しました。
インテリム解析(コホートA、評価可能12例)では、本アッセイがqCR達成患者を感度78%、特異度100%で識別し、ROC曲線下面積(AUC)は0.78という高性能を示しました。VIA Extractor™の技術を組み込んだ本アッセイにより、高品質な腫瘍細胞が得られ、高い予測精度の検査系構築が可能であることが実証されました。
SPECES:ヒト
Tissue type:腫瘍検体
Downstream:マイクロ流体デバイスDeveloping a functional precision medicine assay to predict pathological complete response in patients with triple-negative breast cancer: Interim results from the PEAR-TNBC Trial
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2024.10.25.24314885v2.full※本研究は未査読のプレプリントです。内容は今後変更される可能性があります。ご了承ください。
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Bright Cells, and Inefficient Enzymatic Activity in a Renin Hypomorph Mouse当社の組織分散装置 「VIA Extractor™」を用いた研究成果が、bioRxivにて公開されました。
腎臓の傍糸球体細胞(レニン分泌細胞)は血圧調整に重要ですが、少数かつ散在しているため単離が困難です。
本研究では、Ren1遺伝子座にTA2-tdTomatoレポーターを組み込んだ新規マウス系統(Ren1 ctdTomatoマウス)を樹立し、VIA Extractor™を用いて腎臓組織を効率的に分散・単一細胞化する手法を開発しました。
得られたtdTomato蛍光陽性細胞はフローサイトメトリーにより分取され、レニン分泌細胞の解析に用いられました。
VIA Extractor™を用いた効率的な組織分散により、これまで困難だった希少なレニン細胞の大量取得・解析が可能となり、血圧調節機構や腎血管リモデリングの研究に大きく貢献できる可能性があります。
SPECES:マウス
Tissue type:腎臓組織
Downstream:フローサイトメトリーBright Cells, and Inefficient Enzymatic Activity in a Renin Hypomorph Mouse
https://doi.org/10.1101/2025.05.02.651896※本研究は未査読のプレプリントです。内容は今後変更される可能性があります。ご了承ください。
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